劉 慈欣『三体』

三体

三体

Kindle版。ついに読んでしまいました。ちょっと前に買っていて積ん読にしていたもの。

とにかくどこでも評判が良くて、「現代SFの最高峰」的な紹介文とともに紹介されまくっているのを目にしていたんですよ。いやいやそんなものワタシニハマダハヤイデショウと思って、なかなか読めなかったんですよねこれが。もともと「イマ」流行っているもの・評価の高いものを率先して読むという習慣が無いこともある。

とんだ大間違いでしたね。寝る時間を惜しんで読みましたわ。土日で。めちゃくちゃおもしろいやん…。

YouTubeとかAmazon Primeとか、タダで面白いものや時間を潰せるものがたくさんあるのは知っているんですけれど、そんなものを脇に置いてでも読み進めずにはいられない魅力がある。

表紙が“強そう”で忌避してしまうのはもったいない。まさにドSFの世界に、エンターテイメントがこれでもかと詰め込まれてた。映像的な分かりさすさがあって読みやすかったです。

文革というサスペンス、そしていま起こっているホラー、ゲーム世界の科学的探求。そのどれもいのどちらにも背中を押されてしまう。ぐいぐい。

ゲーム『三体』の希望と絶望の相転移の描写に、なぜか『ARMS』が思い浮かんだ。巴武士が迷い込んだアリスの世界。語られるものは全然違うんですけれど。


これ書いたらすぐ続編『三体Ⅱ 黒暗森林』を予約注文しようと思います。セールとか待っていられないわ。 え、Kindle版の予約ができない…。ふむ困った。

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そして、日本でも大人気のアノ人はそのとき一体……!?

ねえこれは史強(大史)のことでいいのですよね。ちょっと腐っているところがあるので、汪淼と一緒のシーンではちょっと胸が痛くなりました。