2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

三浦しをん『まほろ駅前番外地』

「男二人と女一人の三角関係と、男一人と女二人の三角関係を比べれば、わかることじゃないか。前者のほうが、決着が早くつきやすい。どっちの男を選ぶのが得か、女はさっさと見きわめて決めるし、男二人は目くばせしあって、折よいところで一方が身を引く。…

斎藤環『関係する女 所有する男』

まさかと思うだろうか。しかし、われらがノーベル賞候補作家、村上春樹の作品群を眺めてみるとよい。主人公の男性は、ほぼ例外なく、性については受け身である。彼らが淡々とパスタをゆでたりビールを飲んだり「やれやれ」とか言ったりしていると、いつの間…

江國香織『スイートリトルライズ』

「なぜ嘘をつけないか知ってる? 人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに」 スイートリトルライズ (幻冬舎文庫)作者: 江國香織出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/08メディア: 文庫購入: 8人 クリック: 388回この商品を含むブログ (93…

「毎日」書くのも、どうかしら

ここのところ、「毎日、ブログの記事を書く」とか「書き続ける」とかよく見るような気がする。 プレッシャーになりそうだから、できるだけ読まないようにしていますけれども。 でもね、あんまり無理して「毎日」とか思わない方がよいと思いますよ。 わたしな…

A4タテでなくて、A4ヨコ2段組が主流にならないだろうか。

最近のPCって横長のワイド画面ですよね。普及しているマシンの解像度はおそらく、一番多いのが1366×768の地獄解像度。次いで少し広くて1920×1080ではないだろうか。1280×800や1600×900なんていうのもおありになる。いずれにしても16:9か16:10、それに近いも…

指を動かす。

今日で長い長い連休が終わった。この文章は、この文章に限らず、目的なんかないのだけれど、ただ明日いきなりキーボードに触れると、まず文字が打てないのではないかという危惧があって、とりあえず打ってみています。 連休のはじめは、連休と言っても法要だ…

恩田陸『蒲公英草紙』

ひとの思いというのは不思議なものです。それぞれの顔は別のところを向いていて、なかなか正面からお互いの顔を見ることはできません。 蒲公英草紙―常野物語作者: 恩田陸出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/06メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含…

長い夏休み

夜にキーボードを叩きだすと、というか文章を書き始めると、頭が冴えてしまって眠れなくなりますね。それはわかっているのだけれど、昼過ぎに起きて夕飯を食べて寝るという、夏休みの手本のような生活をしたあとで、どうせ布団に横になっても眠れないので、…