ジョージ・オーウェル『一九八四年』

一九八四年 (ハヤカワepi文庫)作者:ジョージ・オーウェル,高橋 和久早川書房Amazon 読み終わった本の記録。 少し前に『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を買ったSFセールのときに、一緒に買っていたもの。Kindle版。 すごく昔、紙の本はなぜか弟が買ってき…

アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon プロジェクト・ヘイル・メアリー 下作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon ハヤカワSFセールで買いました。Kindle版。定価で買えなくて申し訳ない。ただしかし、他のSF古典・名作も…

西加奈子『きいろいゾウ』

きいろいゾウ (小学館文庫)作者:西加奈子小学館Amazon 感情と散文の暴力。むしろSFに感じる。津原泰水みたいな浮遊感。 愛が深すぎていっそ怖い。いい意味でも悪い意味でも「日本映画」っぽい。なんというか「オサレ」であった。 津村記久子さんも西加奈子さ…

奥田英朗『向田理髪店』

向田理髪店 (光文社文庫)作者:奥田 英朗光文社Amazon 読み終わった本の記録。 どうしましょうこれはおもしろかった。奥田英朗氏は、人物と人物の距離感とそれを描く言葉が本当にうまいですね。距離が伸びたり縮んだりするところにドラマが生まれる。また伸縮…

乃南アサ『六月の雪』

六月の雪 (文春文庫)作者:乃南 アサ文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 読み進めるのに異常に時間がかかってしまった。Not for meだったんだと思う。 “引き”が弱いのである。終盤まで、「李さんの態度のナゾ」くらいしか気になる要素が無い。先が気にな…

エーリッヒ・フロム『愛するということ』

愛するということ作者:エーリッヒ・フロム紀伊國屋書店Amazon 原題は『The Art of Loving』だそう。Podcast番組「OVER THE SUN」で、ジェーン・スーさんが紹介していてすぐ購入してみたもの。 あまりの内容の素晴らしさに驚いてしまって、少しずつゆっくり読…

奥田英朗『最悪』

最悪 (講談社文庫)作者:奥田英朗講談社Amazon 読み終わった本の記録。 1999年2月 刊行。文庫2002年 第1刷、2015年 第40刷。 池上冬樹氏の「解説」がすごい熱意で書かれていたので言うことがない。 では具体的にどう凄いのか? その前に、あるベストセラー作…

西加奈子『サラバ!』

サラバ 上・中・下巻 合本版 (小学館文庫)作者:西加奈子小学館Amazon 長いこと気になっていた書籍。当時(受賞当時)いろいろな方面から絶賛されていた記憶がある。 ヤコブ、須玖君のくだりの、揺れ動く感じは秀逸。思い当たる節がありすぎる。初めて言語化…

阿辻哲次『漢字を楽しむ』

漢字を楽しむ (講談社現代新書)作者:阿辻哲次講談社Amazon 読み終わった本の記録。 久しぶりに新書を読んだ。軽い書き味で、またある程度身近な題材なのもあって楽しく読めた。 古い資料の見方、調べ方についてはさすが研究者であるのと、それをわくわくと表…

奥田英朗『真夜中のマーチ』

真夜中のマーチ (集英社文庫)作者:奥田英朗集英社Amazon 読み終わった本の記録。 大長編じゃないから読みやすいと思う。 ヨコケン・ミタゾウ・クロチェ主人公3人がそれぞれに少しずつ偽っていながら、地の文は誠実なのがちょっと斬新に感じた。視点をずらし…

伊坂幸太郎『フーガはユーガ』

フーガはユーガ (実業之日本社文庫)作者:伊坂 幸太郎実業之日本社Amazon 読み終わった本の記録。そんなに長編ではないのでサクサク読めた。 面白かったけど、なんというかちょっとパンチというかひねりが欲しかったなぁっていうのが正直な感想。ひねってはい…

冲方丁『マルドゥック・スクランブル[改訂新版]』

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉作者:冲方 丁早川書房Amazon 読み終わった本の記録。 たいへんに面白い。難解なのかな、教養が試されるのかなと読まずに距離を置いてしまっていたけれど、とんでもない。 映像的だし、ハードめのSFである。これを最小…

奥田英朗『空中ブランコ』

空中ブランコ ドクター伊良部作者:奥田 英朗文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 朝の通勤、仕事中、ひとり飲みで、ずっと読んで読み切ってしまった。素晴らしいテンポと読みやすさと面白さだった。 心が壊れるのはほんの些細なことで始まる。何かが狂っ…

奥田英朗『イン・ザ・プール』

イン・ザ・プール ドクター伊良部 (文春文庫)作者:奥田 英朗文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 おもしろい!多作な著者なので、楽しみが増えた。嬉しい。

吉田修一『路』

路 (文春文庫)作者:吉田修一文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 読むときの自分の精神状態があんまり落ち着いてなかったなと思う。 台湾、新幹線、群像。人と温度が良かった。

貴志祐介『我々は、みな孤独である』

我々は、みな孤独である (ハルキ文庫)作者:貴志 祐介角川春樹事務所Amazon おーう。1日で読み切ってしまった。なんというか、『ガダラの豚』を思い起こさせるような序盤~中盤だった。 貴志祐介作品は、初期のホラー、ミステリーにしか触れてこなかったから…

東野圭吾『パラドックス13』

パラドックス13 (講談社文庫)作者:東野 圭吾講談社Amazon 読み終わった本の記録。 こんな設定の著作もあったのかと驚いた。 ただ、SFならそれらしく、パニック物ならそれらしく、ヒューマンドラマならそれらしく、もっと遠大な書き込みができそうな素材に思…

津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』

ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫)作者:津村 記久子集英社Amazon ワーカーズ・ダイジェスト オノウエさんの不在 この機微。この慎ましくも押し寄せてくる固有名詞の波。人や生活をぐわっと浮かび上がらせてくる。 派手なことは起きないが、ちょっとした…

東山彰良『どの口が愛を語るんだ』

どの口が愛を語るんだ作者:東山彰良講談社Amazon 読み終わった本の記録。題名に偽り無し。 鬱屈としている。そのままならない日々の中で、それでも愛みたいなきらめきを語る人物たち。 猿を焼く ☆☆ イッツ・プリティ・ニューヨーク 恋は鳩のように ☆☆ 無垢と…

垣根涼介『君たちに明日はない』

君たちに明日はない(新潮文庫)作者:垣根涼介新潮社Amazon 読み終わった本の記録。 読み終わったあとに調べたら、まさかの5作も出ているシリーズだった。 いわゆる小説で、「こういうお仕事ありそう」なリアリティが大変に強かった。抑制が効いているという…

蓮見恭子『メディコ・ペンナ』

メディコ・ペンナ 万年筆よろず相談作者:蓮見恭子ポプラ社Amazon 読み終わった本の記録。久しぶりに小説を読んだ。表紙で選ぶ。 万年筆と神戸と、ちょっと〈人生が変わる〉物語。 取材だけでなく、たぶん筆者が万年筆がすごく好きなんだろうなーと感じた。 …

道尾秀介『風神の手』

風神の手 (朝日文庫)作者:道尾 秀介朝日新聞出版Amazon 読み終わった本の記録。 わたしの精神状態か平時ではなかったので、読んだというより目が滑ってしまった。申し訳ない。 『満月の泥枕』に近い構成・読後感に感じたわ。 プロットが複雑だけど、風は吹く…

伊坂幸太郎『サブマリン』

サブマリン (講談社文庫)作者:伊坂幸太郎講談社Amazon 読み終わった本の記録。 内容はなかなか重いが、筆致は明るくてよかった。陣内さんに救われる話。 まさかのこれ続き物っていうことを知らなくて、またもや2作目から読んでしまった。 これは、電車に乗っ…

新井素子『チグリスとユーフラテス』

チグリスとユーフラテス作者:新井 素子集英社Amazon 読み終わった本の記録。ずっと前、たぶん3年くらい前に知り合いからこの本を紹介されていた。なかなか見つけられずにようやく手に取ることができた。 「ひとに紹介できるほどの本」というのはすごい。すっ…

綿矢りさ『ひらいて』

ひらいて(新潮文庫)作者:綿矢 りさ新潮社Amazon 読み終わった本の記録。 これも友人があげていた本で、たまたま見つけて手に取ったもの。純文学の作品は読む下地や素養ができてなくてすごく肩の力を入れて読んでしまう。そしてこう純文学に恋愛と言う要素…

貴志祐介『鍵のかかった部屋』

鍵のかかった部屋 「防犯探偵・榎本」シリーズ (角川文庫)作者:貴志 祐介KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 怖い本を読んだ直後だったので、こういうライトな本が読めて良かった! しかしシリーズものとは知らず、3作目から読んでしまうという醜態(も…

貴志祐介『天使の囀り』

天使の囀り (角川ホラー文庫)作者:貴志 祐介KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 友人の一人から書名を聞いていて、そういえば貴志祐介作品の中でも避けていたなと思っていた。新しい図書館にはこういう少し前のエンタメ作品が充実していたので、これを機…

恒川光太郎『滅びの園』

滅びの園 (幽BOOKS)作者:恒川 光太郎KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 新しく近所にできた図書館に行ってきた。(午前中から活動したの偉すぎる)めちゃくちゃきれいで緊張してしまった。やたらと椅子が多かった。蔵書数は多くなさそうだったけど、い…

伊坂幸太郎『火星に住むつもりかい?』

これほど、ネタバレを先に読みたいと思った小説は初めてである。冒頭の不穏さのフックから、平和警察〈魔女狩り〉の過程が心が痛すぎる。 何かのメタファーであり、何かの寓話であるだろうという(例えば独裁や検閲や相互監視社会)メタに意識を飛ばさないと…

津村記久子『ポトスライムの舟』

ポトスライムの舟 (講談社文庫)作者:津村 記久子講談社Amazon 読み終わった本の記録。 芥川賞受賞作。表題作「ポトスライムの舟」と「十二月の窓辺」の2編収録。 どういうわけか、なんとなく手にとった『ポースケ』を先に読んでしまっていた。見覚えのある名…