辻村深月『かがみの孤城』上・下

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫)作者:辻村深月ポプラ社Amazon かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)作者:辻村深月ポプラ社Amazon ついに読み終わってしまった。ずいぶん前に「文庫になった!」というタイミングで購入してあったんだがしかし、読むのがもったいなくて…

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を再読した。

2023年1月29日 日曜日。晴れ。 15時から歯医者の定期検診があった。4,600円。相変わらず歯の状態は良いらしくて、爆速で終わってしまう。そのわりに高くない?っていつも思う…。 それより前に特にやることが無かったので、延々と読書をしていた。久しぶりに…

フィリップ・K・ディック『人間以前』

読み終わった本の記録。 短編集。翻訳ということもあるけど、ずいぶんゆっくり、時間をかけて読んだ。これで私も「古典」にふれられただろうかと、邪な気持ちももちろんある。 星新一の風味を思い出す場面もちらほら。「ナニー」とかおおって感じた。 一編は…

大野晋『日本人の神』

日本人の神 (河出文庫)作者:大野晋河出書房新社Amazon 読み終わった本の記録。 著者名に見覚えがあって、思い立って借りたもの。タミル語起源説の人だった。

荻原浩『それでも空は青い』

それでも空は青い (角川文庫)作者:荻原 浩KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。短編集でした。 他の作者の得意なジャンルだと思う。つつがなく読めたという感想が一番近い気がする。 基本的に「悪いヤツ」の登場が少ないので、心の健康にはグッドでした。 …

三浦しをん『愛なき世界』

三浦氏は天邪鬼である。『光』はすさまじく濃い闇であった。 本作の「愛なき〜」タイトルを真に受けて、わたくしは前情報なくおそるおそる、これは本当におそるおそる読んでいました。まあ大変。「愛ある」至上の作品だった。 藤丸くんがかわいい。かわいい…

小林泰三『記憶破断者』

記憶破断者作者:小林 泰三幻冬舎Amazon 読み終わった本の記録。 めちゃくちゃ面白くて、日中いっぱいで一気に読んでしまった。 記憶改竄能力のシリアルキラーと、前向性健忘の主人公 田村二吉。どうなる? どうする?の連続のテンポと描写がとても良かった。…

伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』

クジラアタマの王様(新潮文庫)作者:伊坂幸太郎新潮社Amazon 読み終わった本の記録。 大人の寓話。そして「予言の書」と言われているのもよく分かる。 刊行2019年7月。COVID-19の始まりをそのまま描いているようで、これには驚かざるを得ない。 登場人物が…

外山滋比古『「読み」の整理学』

「読み」の整理学 (ちくま文庫)作者:外山 滋比古筑摩書房Amazon 読み終わった本の記録。 繰り返しになる箇所も多かったように思えたが、切り口として面白く読んだ。 著者の出自の関係もあるかもしれないけれど、こういう立場の本にしては「文学作品を読む」…

宮部みゆき『昨日がなければ明日もない』

昨日がなければ明日もない (文春文庫 み 17-15)作者:宮部 みゆき文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。杉村“探偵”シリーズ。 久しぶりに宮部作品を読んだけど、こんなに文章が「さっぱり」していた方だったか。いっそハードボイルドのようだった。 3編どれ…

伊坂幸太郎『アイネクライネナハトムジーク』

s15i.hatenablog.com 読んだことあるよな? いや無いか? あってもいいだろーと思って、図書館で借りてきてしまった。 あらためて読んだらまあまたおもしろかった。 細かいところはまったく覚えていなくて、しかし全体の骨格(短編が折り重なって交差する構…

吉田修一『横道世之介』

横道世之介作者:吉田 修一毎日新聞出版(インプレス)Amazon 読み終わった本の記録。 あたたかい作品でとても良かった。世之介を、好きにならずにはいられない。 屈託と、滑稽さと、シリアスさと明るさを、こう文章で織ることができるのが、本当に素晴らしい…

アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』

幼年期の終り作者:アーサー C クラーク,福島 正実早川書房Amazon 読み終わった本の記録。早川のSFセールで安くなっていた時にまとめて買った本の1冊。 ずっといろんなウェブの記事でこれはおもしろいという評判を目にしていたんだけど、なかなか読めていなか…

ジョージ・オーウェル『一九八四年』

一九八四年 (ハヤカワepi文庫)作者:ジョージ・オーウェル,高橋 和久早川書房Amazon 読み終わった本の記録。 少し前に『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を買ったSFセールのときに、一緒に買っていたもの。Kindle版。 すごく昔、紙の本はなぜか弟が買ってき…

アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

プロジェクト・ヘイル・メアリー 上作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon プロジェクト・ヘイル・メアリー 下作者:アンディ ウィアー早川書房Amazon ハヤカワSFセールで買いました。Kindle版。定価で買えなくて申し訳ない。ただしかし、他のSF古典・名作も…

西加奈子『きいろいゾウ』

きいろいゾウ (小学館文庫)作者:西加奈子小学館Amazon 感情と散文の暴力。むしろSFに感じる。津原泰水みたいな浮遊感。 愛が深すぎていっそ怖い。いい意味でも悪い意味でも「日本映画」っぽい。なんというか「オサレ」であった。 津村記久子さんも西加奈子さ…

奥田英朗『向田理髪店』

向田理髪店 (光文社文庫)作者:奥田 英朗光文社Amazon 読み終わった本の記録。 どうしましょうこれはおもしろかった。奥田英朗氏は、人物と人物の距離感とそれを描く言葉が本当にうまいですね。距離が伸びたり縮んだりするところにドラマが生まれる。また伸縮…

乃南アサ『六月の雪』

六月の雪 (文春文庫)作者:乃南 アサ文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 読み進めるのに異常に時間がかかってしまった。Not for meだったんだと思う。 “引き”が弱いのである。終盤まで、「李さんの態度のナゾ」くらいしか気になる要素が無い。先が気にな…

エーリッヒ・フロム『愛するということ』

愛するということ作者:エーリッヒ・フロム紀伊國屋書店Amazon 原題は『The Art of Loving』だそう。Podcast番組「OVER THE SUN」で、ジェーン・スーさんが紹介していてすぐ購入してみたもの。 あまりの内容の素晴らしさに驚いてしまって、少しずつゆっくり読…

奥田英朗『最悪』

最悪 (講談社文庫)作者:奥田英朗講談社Amazon 読み終わった本の記録。 1999年2月 刊行。文庫2002年 第1刷、2015年 第40刷。 池上冬樹氏の「解説」がすごい熱意で書かれていたので言うことがない。 では具体的にどう凄いのか? その前に、あるベストセラー作…

西加奈子『サラバ!』

サラバ 上・中・下巻 合本版 (小学館文庫)作者:西加奈子小学館Amazon 長いこと気になっていた書籍。当時(受賞当時)いろいろな方面から絶賛されていた記憶がある。 ヤコブ、須玖君のくだりの、揺れ動く感じは秀逸。思い当たる節がありすぎる。初めて言語化…

阿辻哲次『漢字を楽しむ』

漢字を楽しむ (講談社現代新書)作者:阿辻哲次講談社Amazon 読み終わった本の記録。 久しぶりに新書を読んだ。軽い書き味で、またある程度身近な題材なのもあって楽しく読めた。 古い資料の見方、調べ方についてはさすが研究者であるのと、それをわくわくと表…

奥田英朗『真夜中のマーチ』

真夜中のマーチ (集英社文庫)作者:奥田英朗集英社Amazon 読み終わった本の記録。 大長編じゃないから読みやすいと思う。 ヨコケン・ミタゾウ・クロチェ主人公3人がそれぞれに少しずつ偽っていながら、地の文は誠実なのがちょっと斬新に感じた。視点をずらし…

伊坂幸太郎『フーガはユーガ』

フーガはユーガ (実業之日本社文庫)作者:伊坂 幸太郎実業之日本社Amazon 読み終わった本の記録。そんなに長編ではないのでサクサク読めた。 面白かったけど、なんというかちょっとパンチというかひねりが欲しかったなぁっていうのが正直な感想。ひねってはい…

冲方丁『マルドゥック・スクランブル[改訂新版]』

マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉作者:冲方 丁早川書房Amazon 読み終わった本の記録。 たいへんに面白い。難解なのかな、教養が試されるのかなと読まずに距離を置いてしまっていたけれど、とんでもない。 映像的だし、ハードめのSFである。これを最小…

奥田英朗『空中ブランコ』

空中ブランコ ドクター伊良部作者:奥田 英朗文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 朝の通勤、仕事中、ひとり飲みで、ずっと読んで読み切ってしまった。素晴らしいテンポと読みやすさと面白さだった。 心が壊れるのはほんの些細なことで始まる。何かが狂っ…

奥田英朗『イン・ザ・プール』

イン・ザ・プール ドクター伊良部 (文春文庫)作者:奥田 英朗文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 おもしろい!多作な著者なので、楽しみが増えた。嬉しい。

吉田修一『路』

路 (文春文庫)作者:吉田修一文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 読むときの自分の精神状態があんまり落ち着いてなかったなと思う。 台湾、新幹線、群像。人と温度が良かった。

貴志祐介『我々は、みな孤独である』

我々は、みな孤独である (ハルキ文庫)作者:貴志 祐介角川春樹事務所Amazon おーう。1日で読み切ってしまった。なんというか、『ガダラの豚』を思い起こさせるような序盤~中盤だった。 貴志祐介作品は、初期のホラー、ミステリーにしか触れてこなかったから…

東野圭吾『パラドックス13』

パラドックス13 (講談社文庫)作者:東野 圭吾講談社Amazon 読み終わった本の記録。 こんな設定の著作もあったのかと驚いた。 ただ、SFならそれらしく、パニック物ならそれらしく、ヒューマンドラマならそれらしく、もっと遠大な書き込みができそうな素材に思…