新井素子『イン・ザ・ヘブン』

イン・ザ・ヘブン(新潮文庫)

イン・ザ・ヘブン(新潮文庫)

読み終わった本の記録。

新井素子さんの本はずっと読んでみたくて、しかし『チグリスとユーフラテス』からかなぁとしばらく置いておいたのですが、この際まずは手を出してみようと借りてきた。

めちゃくちゃおもしろいですね。これは読みたい作家が増えてしまった。

星新一ショートショートを感じさせながら、ぐっと読みやすい。SFということは事前に知ってはいて、難しかったらどうしようとおそるおそるだったが、すごく良い方向に予想が外れた。基本的に人間に優しい視点で、“結末”もきちんとしてくれるので、読んでいて気持ちがよい。

最近の自分は、ミステリーとか推理ものとかより、なんというか寓話性とか洞察を本に求めるようになってきてしまった。SFという舞台は必然そういうものに依る傾向が強くて、はずれがない。


  • イン・ザ・ヘブン ☆☆☆
  • つつがなきよう ☆☆
  • あけみちゃん
  • 林檎
  • ここを出たら ☆☆
  • ノックの音が
  • 絵里
  • 幻臭
  • ゲーム
  • あの懐かしい蟬の声は ☆☆☆