鬼束ちひろ『Tiny Screams』

Tiny Screams

Tiny Screams

おすすめしたいんです。

CDを買ったわけじゃなくてAmazon Music Unlimitedで聴いているので少し心苦しいのですが、聴きまくってるので許していただきたい。

このアルバムは素晴らしい。

鬼束ちひろさんは昔から好きだったのですが、『DOROTHY』『剣と楓』あたりは難解で、少し距離をおいてしまっていました。これが『シンドローム』で華々しい復活を遂げます。公式でもそのようなプロモーションのようなのでこの表現でいいですよね。

本アルバムは同名のコンサートツアーからの収録で、ライブアルバムという位置づけです。ライブアルバムというととても内輪向けの印象が強い。その歌手が好きな人のなかでも、コンサートに行ってきたからもう一度聞聴きたい人や、コンサートにどうしても行けなくて楽曲だけでも聴きたい熱烈な人くらいしか聴かないくらいのイメージがありました。

そうライブアルバムなんです。しかしベストアルバムなんです。

詳細はAmazonほかメディアに譲りますが、収録楽曲は楽曲発表順になっています。そして歌声も演奏も収録状態が素晴らしい。一発録りのはずなのに。それでいてライブ特有のアレンジがあって『月光』『King of Solitude』なんかは何度聴いてもぞくぞくさせられます。

わりと後期の楽曲『陽炎』が個人的にすごく好きですが、そこからの『惑星の森』『碧の方舟』『夏の罪』なんかは完璧すぎて、どうしちゃったんだろう…。あ、神かな? などという陳腐な感想しか浮かばないですよね。神なんですけどね。 She is a god's child.

この稀有な歌声にできるだけ触れていたい。できるなら『ENDLESS LESSON」も音源化してほしい。『火の鳥』とても好きです。

そして、たくさんの人にこの歌声に触れてほしいと思っています。