三浦しをん『お友だちからお願いします』

読み終わった本の記録。

SFでない、海外作品の翻訳本でもない作品を読むのが久しぶりです。そのリハビリが必要かなと思って、普段自分では選ばない「エッセイ」を手に取った。

思った通りに軽く読め、母語たる日本語で読める作品は良いな、その豊かさは良いなと感じられました。

しかしこの、三浦しをんさんはたくさんエッセイを出している。つまりその題材になる連載をたくさん持っているんですよね。1編は原稿用紙2枚~4枚くらいじゃないかなと思うんだけど、この量。そして質が素晴らしいわ。

こちとら、ブログ記事ひとつまともに楽しませるようなこと書けないんだけれども(それで生活しているわけでもないから当然だけれども)

日常の出来事を軽快に、くすっと笑えるように描き出す能力ってすごいですね。いわゆる物語を紡ぐのとは別の能力が要るんでしょう。この短い文章で楽しくまとめられるのすごいよ。そしてそれを浴びるように読めるのって、とても贅沢な経験だなと思いました。