中山七里『ハーメルンの誘拐魔』

読み終わった本の記録。

犬養隼人シリーズでこの一作だけずっと読めてなくてようやく読めました。初期3冊目なのかな2冊目なのかな?だいぶ初期の作品で筆が立っています。

子宮頸がんワクチンの問題が時事テーマ。かなり展開がスピーディーで読みやすかった。もう何度も中山作品を読んでるせいもあるだろうけど、途中で犯人とだいたい構造が目安がついたというか、ほぼわかったのが嬉しい。本読みの醍醐味です。

犬養と高千穂の関係性がまだ緊張感のある状況です。信頼関係ができた後の方の状態から見てると微笑ましく感じる。

あまり大っぴらに書くことではないけれど、作中に出てくる東京・大阪の地名が、やたらと自分が知っている土地だった。嬉しさとこそばゆさ。