映画『エゴイスト』を観た。

2023年2月23日 木曜日。祝日 天皇誕生日

映画『エゴイスト』を観てきた。

15時からテアトル新宿。初めて行った映画館。発券がわりと難しくて笑った。QRコードを読めば早かったんだと思うけど、そのリーダーの存在に気づけなかった。あと、待合スペースが広くない。というか満席で、めちゃくちゃ混んでいた。いわゆる巨大なシネコンというのは、導線がよく考えれてるんだなとちょっと変なところに感激した。

入ってしまったあとは、椅子も立派で、音も良くてすごくいい作りをしていた。映画の良さを体感するのに、とても素敵なところだなと思いました。

以下、核心に触れるところもある感想。

親の影響をその年齢になっても拭えないって、ちょっと呪いだなと思った。自分もそうであるから、逆にちょっと安心したりする。救われる部分があった。

親の看病とか、お金の問題とかそれは社会問題であります。自助の行く末。公的な援助に頼らないといけないレベルのこと。

編集者ってだけではそんなには儲からないでしょう。時代ですね。景気が悪くなりましたね。

阿川佐和子が圧倒的に素晴らしい。演技に見えない。自然さ。

鈴木亮平の、ちょっとした時に出るオカマ仕草はもちろん、それが出ない時のノンケ仕草が自然。「あたしは」の時があり、「僕は」の時があるのである。

服は鎧であり、眉毛を描くのは仮面である。よくもわるくも。我々はいつも鎧と仮面を身につけている。

友達と感想を語り合ったりした。説明過剰にならず、良い意味で観る人を信頼し、解釈を委ねてくれる作り方だったねと。そういう作品は、良い作品だと思う。