伊坂幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』

読み終わった本の記録。

初版2021年。ポストコロナの最近の作品。

伊坂作品の中ではかなりの長編なのではなかろうか。

自分が読む体勢が散漫だったこともあるかもとは思いつつ、展開がアクロバティックな部分も多く付いてくのがやっとだった。悪く言えばご都合に見え、良く言えばそれさえも小説の“仕組み”や“構造”に取り込まれている。

ロシアンブルとアメショーのコンビが楽しい。読ませるエネルギーが強い。内容はけっこう暗くエゲつないんだが。伊坂幸太郎作品のファンサービスも感じる。

猫、ニーチェイーグルス。飛沫、〈先行上映〉、第4の壁。