読み終わった本の記録。
読みやすかったけれど、正直ちょっと刺さりはしなかった。
導入~第一部は描写がダイナミックで、先の広がりを感じさせる素晴らしいものがあると思う。
第二部からちょっと“逆に”世界が狭く縮まってしまって、それがもったいないなと感じた。
クライマックスの、世界と人を巡る描写に、ちょっと私のほうがついていけなかったのが原因かも知れませんね。
あきらかに東日本大震災をモチーフにとられている。小説の装置としてのSF部分よりも、喪失への付き合い方の部分のメッセージのほうを強く感じた。