読み終わった本の記録。Kindle版。
直木賞受賞当時にとても気になっていて、ようやく読みました。買いました。
素晴らしく面白かった。面白くてかつ「また読みたい」となる本というのはとても貴重だと思っている。個人比。
本筋はあるんだが、「脱線してくれ。それが楽しい」と念じながら読んでいた。たくさんの登場人物があり、その背景が語られるものの密度が高いのです。
特に序盤のメキシコの描写は、血と汗と煙が漂い、アステカの秘密に酔う。めっちゃいい。
取材量が半端ではない。もはや研究の域でしょう。
コシモが好き。蜘蛛〈ラバ・ラバ〉が好き。バルミロが好き。
みんな壊れているし何より惨い。しかしとにかくかっこいいのだ。イケナイと分かっているのに、かっこいいと思ってしまうのです。