馳星周『少年と犬』

読み終わった本の記録。

直木賞受賞作はやはり伊達じゃないですね。文章がすっと入ってくること入ってくること。ずっと面白かった。日中で読み切れた。

犬〈多聞〉をめぐる7つの編。

出会う人の方が境遇に難をかかえているといえばいいのか。犬との出会いが「救い」になっていく。

「娼婦と犬」が好き。緊迫感とままならなさと、それでも手放さない優しさが、ずきずきと浮かび上がっていたように思う。