小林泰三『百舌鳥魔先生のアトリエ』

読み終わった本の記録。

ダーク、グロテスク、ファンタジー

怖くて痛いのに、文章が上手すぎて先が気になってつい読んでしまう。めちゃくちゃ「力」のある短編集だと思う。

  • ジョグゴス
  • 首なし
  • 朱雀の池
  • 密やかな趣味
  • 試作品三号
  • 百舌鳥魔先生のアトリエ

表題作「百舌鳥魔先生〜」の無駄の無いグロテスクさは美しい。

「密やかな趣味」はSFものとして純粋にあるある。エロ怖い痛いの極致。

作品として一番好きだったのは、「首なし」です。これは一度読んだら忘れらないような気がする。欲と悪意と愛が展開の妙に巻き込まれてもうこれは、すごい。