中山七里『ラスプーチンの庭』

読み終わった本の記録。

標準医療と代替医療。ないし新興宗教に似たもの。

『ドクター・デスの遺産』『カインの傲慢』に比べると、多少ライトな内容で割と分かりやすく、すらすら読み進められるのではないかと思う。

なんというか、主人公が正しく警察官でありました今回。「事件」の中で価値観を揺さぶられはするけれど、その揺れや判断の表出が、事象に影響を及ぼすことはないというか。

医療面でもうちょっと踏み込んだ内容があってもよかったように感じたが、主眼がある場所が異なるんでしょう。

まだこのシリーズは長く続きそうですね。