グレッグ・イーガン『ディアスポラ』

読み終わった本の記録。Kindle

半年かそれ以上かかったような気がします。とにかくごめんなさい、内容が難しすぎた。「読んだ」というか、「文字をなぞって見た」の方が近い。

ときどきWebサイトの解説を読んだり、むむむと戻ったりえいやと飛ばしたり。体験という意味では貴重な読書体験だった気もする。こういう苦しみを経たものの方が、後年よく覚えていたりするんですよね。

肉体を捨て、人類は電子的情報になれる世界。ならない者が居たり、別のものになっていたり、在り方は想像力の限界ギリギリまで広がっている。

トカゲ座の〈バースト〉があり、生存が脅かされるのが承。宇宙に広がっていくディアスポラとしての有様が転。

「コヅチ理論」には夢がある。ここが一番筆が乗っているように感じた。

中性子星とトランスミューター。次元を超えていく旅。終盤になるともう、ホントに理解が追いつきませんでした…。

いつかもう一度読むことがあったら、そのときすごく分かったりするのかな。