『究極のゴルトベルク』ヴィキングル・オラフソン+清水靖晃&サキソフォネッツ

2023年12月3日 日曜日。快晴。

『究極のゴルトベルク』ヴィキングル・オラフソン+清水靖晃&サキソフォネッツ

このように題されるコンサートを見てきた。錦糸町すみだトリフォニーホールにて。14:00開演~終わったのは17:30くらい。

まずは天気が良かったこと。そして自分の体調が戻って良かった。咳とか鼻水とか炎症とかあったらつらいだろうなと思っていたから、先週・今週は喉周辺をずっと気をつけていました(常にマフラーかタオルを巻いて過ごすという)


きっかけは、NHK-FMで朝のクラシックが流れる時間。やたらと耳心地の良い音楽が流れている。そして長い。嬉しい。という発見があって、急いで音源を調べた。サブスクリプションでも提供があったのは、本当に良い時代です。このときは「清水靖晃&サキソフォネッツ」の音源でした。

いろいろ調べて「バッハなのにサクソフォン向けのアレンジなのかーなるほど」なんて思ってるうちに、ヴィキングル・オラフソン氏のピアノ版のリリースを知る。このあたりはいろいろインタビュー記事の方が詳しく時系列がまとまっていそう。

なんとなく眺めていたTwitterでコンサートの開催を知り、勢いでチケットを取った。初めてのクラシックコンサートでした。


とにかく素晴らしかった。かっこよかった。音楽や特にクラシックのことは知識としては全然もっていないけど、感動した。

前半がヴィキングル・オラフソン氏によるピアノ一つの演奏。

実は彼の音源はあまり聴いていなかった。存在を知ったときにはコンサートの日程が近く、あまり聴きすぎて期待値を上げすぎてももったいない気がしたのです。せっかく生で聴けるのだから、感動をとっておきたいと思った。

ノンストップで1時間余り弾き続ける。立ち振舞いの美しさ。体力の強さがすごい。

詳しいことは分からないけど、いわゆる「音が粒立っている」というのはこういうことだろうかと思う部分も多かった。きれいだった。終盤にかけて演奏、音圧が上がっていく。圧巻。

後半が清水靖晃&サキソフォネッツの演奏。

実際に演奏する姿を想像できていなかったけど、生で見て「なるほどそうなるのか!」という発見があった。ピアノ独奏と違って周りと合わせる必要があるから、連綿ではなく1つずつ仕切り直しになる。そして楽器も変わる(ソプラノ・アルト・テノールとかだと思う)

存じ上げなかったけど、サキソフォネッツの面々がイケてるお兄ちゃんたちでびっくりしましたよ。普通にアイドル的人気ありそう。そういう部分含めても、この音楽界隈ではきっとすごい面々なんだろうなと思う。音源の再現度が半端じゃなかった。息のあった流れがかっこよかった。

全体通して、コンサートホールでクラシックを聴くという体験で「この音量で聴いていいんだ!」ということが得られたのは収穫。わたくし耳が悪いので、ちょっと遠慮ぎみの音量で聴いていたんですが、調整されたコンサートホールでこの音量で聞こえるなら、これがある程度「想定された」体験だろうなという類推ができる。