中山七里『騒がしい楽園』

騒がしい楽園

騒がしい楽園

読み終わった本の記録。よい時間の使い方をしてしまった。

幼稚園、幼稚園教諭。あまりに馴染みない世界の話で最初はどうかと思ったが、中身はある意味“正道”のミステリーだった。

ぎりぎり無理のないキャラクター造形にとどまっているところが好感。ただ筋道がちょっと素直すぎるというか、ある程度目測がついてしまった。老人の小久保というキャラクターがけっこう好きだったので、もうひとクセ、もう一波乱を期待してしまった。