瀬尾まいこ『図書館の神様』

読み終わった本の記録。

なんとなく手にとって借りてみた本だけど、文体が好きかも!派手ではないけど、落ち着いていて暖かみを感じる。自分がもっと若かったら、パンチが足りないと感じただろうから、これは読むタイミングにもよるんでしょうね。

  • 図書館の神様
  • 雲行き

の2篇。後者はかなり短い。

表題作は、あらすじを述べてしまうと「そのまま」なので、書くのが難しい。

備忘として自分のために。

体育会系(バレーボール)だった女性が主人公。国語の講師として働く。強い志は無いが、バレーボール部の顧問ならと考えていた。しかし縁の無かった「文芸部」の顧問としてアサインされる。文芸部の垣内くんとのやりとりが始まる(どんどん文学の実作品の名前が出てくる)教師としても“生活”も考え方も、少しだけ変わっていく。

垣内くんが何か言葉にする度に、わりとカッコいい。学生の頃って私はそんなに文学読めなかったけどな… すげえ。

あと、山本周五郎『さぶ』はとても名作なので、名前が出て嬉しかった。読んでみてて良かった。