中山七里『魔女は蘇る』

魔女は甦る (幻冬舎文庫)

魔女は甦る (幻冬舎文庫)

読み終わった本の記録。

刑事・事件モノ。『ドビュッシー』や『ヒポクラテス』のような爽やかさとか軽快さはないけれど、グイグイ読める。映像的なエンターテイメント。

主ではなく、渡瀬、古手川、七尾といった脇のキャラクターが作家世界を繋ぐのは何と言うのか誠実に感じる。

荻原浩『母恋旅烏』

母恋旅烏 (双葉文庫)

母恋旅烏 (双葉文庫)

読み終わった本の記録。

感情移入するには少し難しかったけど、軽快でほんわかしてて楽しい。なにげに前段レンタル家族のくだりがおもしろかったように思う。

道尾秀介『光媒の花』

光媒の花 (集英社文庫)

光媒の花 (集英社文庫)

読み終わった本の記録。

どうして人は、思い出したくないことばかりはっきりと憶えているくせに、大切なことはみんな忘れてしまうのか。

本の紹介にもあったからたぶん間違いでないだろうけれど『鏡の花』に準じる短編集。これも〈死〉のかたわらにある人々の物語で、それぞれが少しずつ繋がっていく。

暗い。暗いけれど、その先にそれぞれの救いがあるようで、読んでいてつらくなかった。


  • 隠れ鬼
  • 虫送り
  • 冬の蝶 ☆
  • 春の蝶 ☆☆
  • 風媒花 ☆
  • 遠い光