道尾秀介『光媒の花』

光媒の花 (集英社文庫)

光媒の花 (集英社文庫)

読み終わった本の記録。

どうして人は、思い出したくないことばかりはっきりと憶えているくせに、大切なことはみんな忘れてしまうのか。

本の紹介にもあったからたぶん間違いでないだろうけれど『鏡の花』に準じる短編集。これも〈死〉のかたわらにある人々の物語で、それぞれが少しずつ繋がっていく。

暗い。暗いけれど、その先にそれぞれの救いがあるようで、読んでいてつらくなかった。


  • 隠れ鬼
  • 虫送り
  • 冬の蝶 ☆
  • 春の蝶 ☆☆
  • 風媒花 ☆
  • 遠い光