小川一水『天冥の標Ⅵ 宿怨』PART1, PART2, PART3

天冥の標Ⅵ 宿怨 PART1

天冥の標Ⅵ 宿怨 PART1

天冥の標Ⅵ 宿怨 PART2

天冥の標Ⅵ 宿怨 PART2

天冥の標Ⅵ 宿怨 PART3

天冥の標Ⅵ 宿怨 PART3

《天冥の標》合本版

《天冥の標》合本版

夏休み前のせいか、落ち着いていましてね。ついにⅥまで読みました。3冊にわたる超大作。

これまでそれぞれに語られていた《酸素要らず》《恋人たち》《救世軍》《偽薬売り》そして農場のリンゴまで、提示されていた言葉と謎と思惑が一気に現れる。一大スペクタクル。ここまでの壮大な前準備だったか。一気に跳ねる。そしてたぶんここでさえ折り返し地点なのである。

「なるほどー」「え!」「ふむふむ」「そうだよなぁ」「まさか」「えええぇ!?」が次から次へと止まらない。ジェットコースター。というか無重力で振り回されているのか。

「イサリ」とは。「冥王斑」とは。そしておぼろげに見えてくる「メニー・メニー・シープ」の影。これはもう先が気になってしかたがない。あと、ノルルスカインはちゃんとしっかりしてほしい(しっかりしてたら話が終わっちゃうんだが)がんばってくれって一番応援してしまう。

正直ゲームしている場合ではありませんね。合本版で買っておいて本当によかった。