小川一水『天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河』

天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河

天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河

読み終わったところまでの記録。1〜4まで読んできて、今のところこれが一番好きかもしれない。

登場人物が絞られていて、把握しやすい。タックとアニーを中心に、基本的にみな優しい感情と記述が多くて、温かい。古き良き人情ものとSFガジェットが交わる。

そして「断章」ダダー ノルルスカインおよびミスチフの、誕生とその内面を知るという意味でも、シリーズ通して重要な巻ではないかと思う。