小川一水『天冥の標Ⅱ 救世群』

天冥の標Ⅱ 救世群

天冥の標Ⅱ 救世群

読み終わった本の記録。Kindle

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ⅠとⅡが無料公開ということで、試しに読んでみようと思ったんです。刊行順ではないけれど「Ⅱ」から読んでもいいということを目にしまして。

これがめちゃくちゃおもしろいんですね。夢中になって読み進んでしまった。

時系列では一番古い時代、現代が舞台のため「SF」とはジャンルが違うかもしれませんが、パンデミックものとして素晴らしい。主人公が日本人名というのもあると思う。

COVID-19が猛威をふるういま、必読の書であった。冥王班という特徴はないものの、描かれるパニックと防疫のあり方はかなりのぶぶんで「いま」起こっていることとリンクしている。この先がどうなるのかは誰にも分からないけれど、SFというかたちでひとつの示唆になるのではなかろうか。

これから「Ⅰ」を読もうと思ってるんだけど、合本版どうしよう…。いずれ買っちゃうならいま買うか。1冊あたり500〜600円計算なら超オトクだよな。