読み終わった本の記録。Kindle版。セールで買っていたものかな。積ん読消化の一。
SFの熱量がすごいというか、読むのにすごくカロリーを使うので、元気なときに読むのをおすすめしたい。
どの作品もそれぞれ毛色が違って、それぞれに印象深かった。
『理解』のスピード感と知識量。『ゼロで割る』の不穏さと切なさ。
表題作『あなたの人生の物語』については、たぶん一読ではわたしは読解に及んでいないと思う。因果と言語に対する洞察といえばいいんだろうか。これをどうやって映画にしたのか気になる。表意文字と区別の意味で表義文字という概念で説明されているけれど、どうしても「漢字」が思い浮かんでしまう。
『地獄とは神の不在なり』これは宗教的バックヤードがないと読むの難しいよ。内省的なのに疾走感がある不思議な物語。
『顔の美醜について』他よりも読みやすいというか、自分に引きつけて読めるという意味で印象に残る。思考実験。
- バビロンの塔
- 理解
- ゼロで割る
- あなたの人生の物語
- 七十二文字
- 人類科学の進化
- 地獄とは神の不在なり
- 顔の美醜について――ドキュメンタリー