星新一『声の網』

声の網 (角川文庫)

声の網 (角川文庫)

読み終わった本の記録。

すごい作品を読んでしまった。知らずに手に取ったら短編集ではなく、短編連作集だった。

おそろしいほどの先見性というか、もはや予知能力者ではないか。これが1990年〜2000年くらいだったら「すごい。だけどSFだよね」って感想になったと思う。2010年代にはAIが当たり前に普通名詞になって、そうしたらもうその先しかないではないか。

あと、どうしても書いておきたい。

「サマリタンやん!」(fromパーソン・オブ・インタレスト)

いや〈マシン〉でもいいんですけれども、市民生活への介入があること、なおその介入の方法が、サマリタンを想起してしかたがなかった。