道尾秀介『満月の泥枕』

満月の泥枕

満月の泥枕

読み終わった本の記録。

とても良かった。あたたかい気持ちになれる。構造的には『staph』に近いように感じた。こっちのほうが好き。

傷や痛みを抱えた人々の群像劇。何かを起こすのに、ドラマや映画みたいに確固たる理由や意思みたいなものがあるとは限らない。逃げだったり思いつきだったり無知だったり。最後の最後のページではあやうく職場で泣きそうになった。