- 作者: 中山七里
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/03/10
- メディア: 文庫
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読み終わった本の記録。
これは傑作なのでは。正義とは。冤罪とは。各作品に出てくる渡瀬刑事、高円寺静の若い頃、昭和59年から始まる。時系列では彼らの前日譚にあたるはずで、彼らがどうやって出来上がったのかに違和感なく繋がる。
かの“どんでん返し”もさることながら、それに至る過程の組織との戦いや逡巡が面白い。あっちこっちいったりしないので読みやすい。抗い戦う渡瀬の背中はかっこいい。
過去作から周辺のキャラクターがたくさん出てくるようなので、ファンサービスの面も強そうですね。