道尾秀介『鬼の跫音』

鬼の跫音 (角川文庫)

鬼の跫音 (角川文庫)

読み終わった本の記録。

タイトルも、表紙(単行本版)も怖かったのだけど、パラパラとめくったときの装丁がとても美しくて手にとってしまった。書体の選択と、版面の贅沢な使い方がとても美しい。

これに限らず、文庫本には無い、単行本ならではのこだわりや美しさに触れられるのはとても尊い

怖い。なんというか〈取り返しのつかない〉ことの怖さみたいなものが描かれているのだろうか。澄んで尖った言葉がしかしなんだか美しくて、怖いのに美しい読後感がある。


  • 鈴虫
  • 犭(ケモノ)☆
  • よいぎつね
  • 箱詰めの文字 ☆
  • 冬の鬼
  • 悪意の顔 ☆☆