荻原浩『押入れのちよ』

押入れのちよ (新潮文庫)

押入れのちよ (新潮文庫)

読み終わった本の記録。表紙が怖い。短編集。

作者のイメージから勝手に、もっと明るい感じの短編集を想像していたものの、全然違った。

明るかったり怖かったり悲しかったりとそれぞれのトーンが異なるので、一冊を通して何か、というのは少々難しいように感じる。世にも奇妙な物語ちっくだなぁと思ったり、どことなく星新一っぽい語りのドライさを感じたり。

決して長くないのだけれど、ひとつずつがズシンズシンと重い。色々な小説を読んできているけど、ふとした時に思い出すのはこういう短編のうちの一編だったりする。


  • お母さまのロシアのスープ
  • コール ☆☆
  • 押入れのちよ ☆☆
  • 老猫
  • 殺意のレシピ
  • 介護の鬼
  • 予期せぬ訪問者
  • 木下闇 ☆
  • しんちゃんの自転車 ☆