- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2017/09/06
- メディア: 文庫
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皆、総じて“愛”に弱い。
筆者自身の帯書きによると「私の、これまで思ってきた物語の世界への憧れと感謝を、これでもかと詰め込みました」とあります。その言に偽りなし、というか何にも勝る書籍紹介。
表紙がCLAMP!
雑誌『an・an』に掲載されていたものらしいです。アンアンとな。『VERY』の『クローバーナイト』もそうでしたが、辻村深月さんは“文壇”以外の活躍の場がとても広いですね。知りませんでした。(そしてたぶん、求められているものに応える職人魂がすごい)
表題通り『覇権アニメ』を題材にしたアニメ制作現場に携わる人々のお仕事小説。3篇3人の主人公があって、少しずつかかわり成長していく構造。表紙のポップさに正直なめて読み始めてしまいましたが、最後の和菜・宗森のパートで不覚にも涙が止まらなくなってしまった。よきよき。
三者三様にみんな「自覚のない美人」なところは、そんなことあるかーい!って思いはしますれど、そこはファンタジーですからね。観光課の宗森クンがとりあえずめちゃくちゃかっこいいので、それだけで僕もオシゴトガンバロウって思えます。
- 王子と猛獣使い(王子と香屋子)
- 女王様と風見鶏(瞳と行城)
- 軍隊アリと公務員(和菜と宗森)
- この世はサーカス