- 作者: 小川糸
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/08/03
- メディア: 文庫
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先日、上野駅で待ち合わせしているときに時間が余ってしまって、久しぶりに本屋さんに入った。紙の本は保管が難しいので“もう”買わないようにしていたんだけど、眺めていたら不思議と欲しくなってしまって結局2冊購入。そのうちの1冊。
衝動的に手にとったものだったので、あまり期待しないで読みましたが、個人的にはアタリでした。久しぶりに“人が死なない”小説を読んだ気がする。まぁスタートは「先代の死」なわけなんですけど。
「代書屋」を舞台にしていて何がいいって「肉筆」の図画が挿入されるんですよね。これだけでこの本の価値が高い。筆や万年筆やボールペンの文字がわりと惜しみなく入ってきていて、そこに文房具に関する蘊蓄が入ったりして…。好きな人にはたまらないだろうと思う。