- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2010/09/22
- メディア: 文庫
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本日読了。非常におもしろかった。この量ですらすら読ませる力はさすがだなと思いました。正しく娯楽小説なので、深く考えないで(読みとろうとしないで)読むのが正しいのではないでしょうか。
ご本人のあとがきに、書きたいことが書かれてしまっていたので、それに加えて書くことはあまりありません。
ひとつには、「サスペンス」寄りだということ。もうひとつは、携帯電話のない時代だということ。特に後者は、物語のありかたを広く大きく変えたんだなぁと感じます。いまならまだ、携帯のない時代の記憶があるけれど、この先何年かしたら(むしろ若い人にとってはもうすでに)それは時代劇みたいなものになっていくのかしら。