- 作者: 我孫子武丸
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2010/03/18
- メディア: 単行本
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名作。個人的に好きで、人に薦めたくなるタイプの作品。
単行本の表紙が素敵で、何気なく手にとった本。
我孫子武丸氏は『殺戮に至る病』しか読んだことがない。「かまいたちの夜」の経歴は知っていたから、ホラーというかミステリーというか、そういう要素が入り込んでくるんだろうと思っていたのです。
が、全然そんなことはなかった。
月(ルナ)の造形がいい。頑固で弱気な水元クンも、まぁいろいろある乾先輩も、フィクションの中で「ああいるよね、そういうひと」という不思議なリアリティがある。
難しいことを読み取ったりすることはないと思う。洒脱な会話と壮絶な「戦い」を楽しめば。