- 作者: 三浦しをん,こなみ詔子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2003/11/22
- メディア: 文庫
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2週間で3冊の本が読みきれたのが、ものすごく久しぶりでした。恋愛小説というジャンルが、どのあたりを指すのか分からないんですが、こういうタイプはあまり読んだことがなかったです。
しかしこれおもしろかったです。なんつーか、ああ恋愛したいな。と思わされましたよね。自分が恋愛に向いてないとか、別に好きな人がいないとか、そういう事情から目を背けて、「恋愛がしたい」というすごくね、自分勝手なね。
キラキラと輝いて見えた表現があって、付箋貼って読んでしまった。三浦しをんという作家の表現が、好みかもしれません。
明るさの中に無理やり影を読みとろうとするのは私の悪い癖だ。
これね。そうなんすよ。自分もね、とにかく天邪鬼というか深読みしすぎてしまうというか。
たぶん、愛は瞬間にあるのではなく、持続する言動のなかにあるのだ。長い時間を経るあいだに、愛を愛だと確認していくしかない。
おっしゃるとおりなんですよね。しかしこれが難しいですよ。恋はしたことあるけれど、愛を与え確認できたことってあったかしらね…。
私が考える「恋人」というのは、「酔っ払った深夜の帰り道、ふともの悲しい気持ちになったときに、携帯電話でなんの気なしに連絡を取れる相手」のことである。
これなんか本文じゃなくて「あとがき」のなかの言葉なんですけどね。衝撃的でしたね。あ、これ言ってよかったんだって。そうなんですよね、この距離感ね。近すぎず熱すぎず。でも、これが得難いものなんでしょうね。