東山彰良『どの口が愛を語るんだ』

読み終わった本の記録。題名に偽り無し。

鬱屈としている。そのままならない日々の中で、それでも愛みたいなきらめきを語る人物たち。


  • 猿を焼く ☆☆
  • イッツ・プリティ・ニューヨーク
  • 恋は鳩のように ☆☆
  • 無垢と無情

「猿を焼く」のジトジトさと熱量が、あー文学!って感じで心地がいい。これこれ。

「恋は鳩のように」は、風刺としても身近な物語としてもよくできている作品だなと思った。受け取り方や切り取り方によっては、いっそ瑞々しい。