グレッグ・イーガン『ディアスポラ』

ディアスポラ作者:グレッグ イーガン早川書房Amazon 読み終わった本の記録。Kindle。 半年かそれ以上かかったような気がします。とにかくごめんなさい、内容が難しすぎた。「読んだ」というか、「文字をなぞって見た」の方が近い。 ときどきWebサイトの解説…

辻村深月『闇祓』

闇祓【電子特典付き】 (角川書店単行本)作者:辻村 深月KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。初版2021年10月。 まず、面白くて一気に読みました。リモートワークの環境すばらしい。読みやすい構成のおかげもあったけど、2時間半くらいで読めたのではないで…

瀬尾まいこ『図書館の神様』

図書館の神様 (ちくま文庫)作者:瀬尾まいこ筑摩書房Amazon 読み終わった本の記録。 なんとなく手にとって借りてみた本だけど、文体が好きかも!派手ではないけど、落ち着いていて暖かみを感じる。自分がもっと若かったら、パンチが足りないと感じただろうか…

角山栄『茶の世界史 緑茶の文化と紅茶の社会』

茶の世界史 改版 緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書)作者:角山栄中央公論新社Amazon 読み終わった本の記録。 日ごろ紅茶びいきで、最近は緑茶もよく飲むようになったので、その教養を深めておこうと思ったんですよね。 とんでもなくガチの良書だった。この知…

小林泰三『未来からの脱出』

未来からの脱出 (角川ホラー文庫)作者:小林 泰三KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 小林泰三さんってこんなに読みやすい文章を書いてくださる方でしたか。『玩具修理者』のおどろおどろしい雰囲気の印象がかってにあって、長いこと読めずにいた。とんで…

東野圭吾『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人作者:東野 圭吾光文社Amazon 読み終わった本の記録。悔しいなー面白いな―って、東野圭吾さんの作品のたびに思っている気がする。 またこれは、新たなヒーローの登場なのではないでしょうか。血縁が舞台装置のひとつだ…

後藤将之『コミュニケーション論―愛と不信をめぐるいくつかの考察』

コミュニケーション論―愛と不信をめぐるいくつかの考察 (中公新書)作者:後藤 将之中央公論新社Amazon 読み終わった本の記録。1999年発行。 この著作で私が示したかったことのひとつは、学問なり理化学なりといったものごとが、がんらい民主主義的なものであ…

伊坂幸太郎『AX』

AX アックス (角川文庫)作者:伊坂 幸太郎KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 一行、一節ずつゆっくり読んだつもりなんだけど、一気に読んでしまった。 「殺し屋」シリーズの3冊目。伊坂幸太郎「殺し屋」シリーズ 特設サイト | カドブン そうは言っても…

宮部みゆき『さよならの儀式』

さよならの儀式作者:宮部みゆき河出書房新社Amazon 読み終わった本の記録。 宮部作品の単行本が出ているのを存じ上げませんでした。すみません。初版2019年。大森望が主宰のSF短編集『NOVA』に収録されていたものを集めたものとのこと。 『聖痕』だけは読ん…

中山七里『ラスプーチンの庭』

ラスプーチンの庭 (角川書店単行本)作者:中山 七里KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 標準医療と代替医療。ないし新興宗教に似たもの。 『ドクター・デスの遺産』『カインの傲慢』に比べると、多少ライトな内容で割と分かりやすく、すらすら読み進めら…

桐野夏生『魂萌え!』

魂萌え !作者:桐野 夏生毎日新聞社Amazon 読み終わった本の記録。 話題になってた書名だ!と思って手にとったら、刊行は2005年だった。時の流れの速さよ。 新聞連載だったご様子。連載でこれ着実に書けるの本当にすごいな。 事件モノの土俵の方だと思い込ん…

雨穴『変な絵』

変な絵作者:雨穴双葉社Amazon 久しぶりに、現在進行系の話題の本を読んでみようと、Kindleで買ってしまいました。 現代文芸の枠組みの中の「ラノベ」だと思った。思っていた以上に、読み味は軽い(もっとホラー寄りなのかと想像していた) でも「ラノベ的な…

小島寛之『使える!確率的思考』

使える!確率的思考 (ちくま新書)作者:小島寛之筑摩書房Amazon 読み終わった本の記録。 なんとなく手にとって借りてきたが、面白くてわりと一気に読んでしまった。 2005年11月刊行。書名はキャッチーだけど、たぶんこれは出版側が売りたい欲を出した側面が強…

ケン・リュウ『紙の動物園』(古沢 嘉通 訳)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者:ケン リュウ早川書房Amazon 読み終わった本の記録。SF本の紹介記事ではこれがよく取り上げられている時期があり、いつか読みたいと思っていた作品。 かまえていたよりずっと読みやすい。ハードSFよりも「ちょっ…

原研哉『日本のデザイン ——美意識がつくる未来』

日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)作者:原 研哉岩波書店Amazon 読み終わった本の記録。

中山七里『ヒポクラテスの悔恨』

ヒポクラテスの悔恨 法医学ミステリー「ヒポクラテス」作者:中山七里祥伝社Amazon 読み終わった本の記録。 光崎教授の視点はほぼ出てこなくなり、フォローである真琴先生と古手川刑事の目線が主。 「自然死に見える死」と、それに振り回される主人公たち。作…

川越宗一『熱源』

熱源 (文春文庫)作者:川越 宗一文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 少し前の直木賞受賞作で、なんかそのとき「これは読みたいな」と思った記憶があった。図書館での読書で申し訳ない。 直木賞の幅の広さをまた感じる。こういったタイプの書籍も受賞する…

中山七里『ヒポクラテスの試練』

ヒポクラテスの試練 法医学ミステリー「ヒポクラテス」作者:中山七里祥伝社Amazon 読み終わった本の記録。 『ヒポクラテスの誓い』『ヒポクラテスの憂鬱』に次ぐ、三作目とのことです。いつの間にか出ていました。 刊行は令和2年6月20日となっています。2020…

中村文則『掏摸』

掏摸 (河出文庫)作者:中村文則河出書房新社Amazon 読み終わった本の記録。 ずいぶん前にたぶん、一度読んだことがあったと思う。その程度にうっすらと記憶があり、そのおかげでスラスラと読めてしまった。 スリのテクニックの描写が新鮮で、とてもスリリング…

平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)作者:平野啓一郎講談社Amazon 読み終わった本の記録。 なんとなく手に取った新書。とても読みやすくて、感覚的に分かりやすかった。著者の本(小説)を読んでみたくなる。 なるほど、私には色々な面があ…

小川哲『嘘と正典』

嘘と正典 (ハヤカワ文庫JA)作者:小川 哲早川書房Amazon 変換してみて気付く。「聖典」じゃなくて「正典」でした。 話題の著者とは存じていて、しかし長編を読むには気力と体力が足りなかったので、まずは短編から挑むことにしました。 ザ・小説を読んだーっ…

ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)作者:中山 七里KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 犬養刑事シリーズ。 これは意欲作ですね。教訓や主張を見出すのはスジじゃないとしても、どうしても考えずにはいられないテー…

中山七里『切り裂きジャックの告白』

切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)作者:中山 七里KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 2023-04-27 夕飯を食べ始めながら読み始めて、23時くらいに読み終わった。あっという間に読めました。楽しかったです。 『七…

東野圭吾『夜明けの街で』

夜明けの街で作者:東野 圭吾角川書店Amazon 読み終わった本の記録。 あらすじはAmazonに譲りましょう。東野圭吾さんの作品を読むのは久しぶりだったけど、やっぱり上手いなぁと思いました。あと、「一人称」の小説を読んだのも久しぶりだった気がする。 初版…

三浦しをん『エレジーは流れない』

エレジーは流れない作者:三浦しをん双葉社Amazon 読み終わった本の記録。 迷惑のかけあいが、だれかを生かし、幸せにすることだってありえる。少なくとも、だれにも迷惑をかけまいと一人で踏ん張るよりは、ずっと気が楽なのではないかと怜には感じられた。 …

中山七里『七色の毒』

七色の毒 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)作者:中山 七里KADOKAWAAmazon さすがでございますわ。 アクロバティックな回転を決めて、無駄なく着地を決める切れ味、書き味は並ぶものがいませんね。 短編ならではではあったけど、輪をかけて…

三浦しをん『お友だちからお願いします』

お友だちからお願いします作者:三浦しをん大和書房Amazon 読み終わった本の記録。 SFでない、海外作品の翻訳本でもない作品を読むのが久しぶりです。そのリハビリが必要かなと思って、普段自分では選ばない「エッセイ」を手に取った。 思った通りに軽く読め…

辻村深月『かがみの孤城』上・下

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫)作者:辻村深月ポプラ社Amazon かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)作者:辻村深月ポプラ社Amazon ついに読み終わってしまった。ずいぶん前に「文庫になった!」というタイミングで購入してあったんだがしかし、読むのがもったいなくて…

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を再読した。

2023年1月29日 日曜日。晴れ。 15時から歯医者の定期検診があった。4,600円。相変わらず歯の状態は良いらしくて、爆速で終わってしまう。そのわりに高くない?っていつも思う…。 それより前に特にやることが無かったので、延々と読書をしていた。久しぶりに…

フィリップ・K・ディック『人間以前』

人間以前 ディック短篇傑作選作者:フィリップ K ディック早川書房Amazon 読み終わった本の記録。 短編集。翻訳ということもあるけど、ずいぶんゆっくり、時間をかけて読んだ。これで私も「古典」にふれられただろうかと、邪な気持ちももちろんある。 星新一…