伊坂幸太郎『首折り男のための協奏曲』

首折り男のための協奏曲(新潮文庫)

首折り男のための協奏曲(新潮文庫)

読み終わった本の記録。


  • 首折り男の周辺
  • 濡れ衣の話
  • 僕の舟 ☆
  • 人間らしく ☆
  • 月曜日から逃げろ
  • 相談役の話
  • 合コンの話 ☆☆

伊坂幸太郎『あるキング』

あるキング (徳間文庫)

あるキング (徳間文庫)

読み終わった本の記録。

寓話か? 大人向けの寓話として読めばいいんだろうか。おもしろくなくはないし、表現は伊坂節の最高潮まで達していると思いますが、私はまだ訓練不足だったようです。もし著者の名前が伏せられて読んだら「どういう話なんだ?」ってなると思う。

「答え」「種明かし」「オチ」のようなものを探しながら読んでしまうからいけないんだろうなぁとなんとなく思うんです。表現の意図、メタファー、教訓を探してしまう。小説というのはそういうものではないんでしょうね。

荻原浩『海の見える理髪店』

海の見える理髪店 (集英社文庫)

海の見える理髪店 (集英社文庫)

読み終わった本の記録。Kindle版。

文庫になるまで待っていました。これまで直木賞受賞がなかったのが不思議なくらい。

直木賞-選評の概要-第155回|直木賞のすべて

荻原浩さんの作品は優しが滲むような文体がとても好きです。心が弱っているときにこそ読みたくなる。

「失ったもの」と対峙したときの苦しみや切なさが丁寧に描かれていて、少しの希望と強さがもらえるような気がします。重いのに不思議と温かいです。

最後の『成人式』を職場で読んでいて、見事に泣いていました。


  • 海の見える理髪店 ☆☆
  • いつか来た道
  • 遠くから来た手紙
  • 空は今日もスカイ ☆
  • 時のない時計 ☆☆
  • 成人式 ☆☆☆