星新一『声の網』

声の網 (角川文庫)

声の網 (角川文庫)

読み終わった本の記録。

すごい作品を読んでしまった。知らずに手に取ったら短編集ではなく、短編連作集だった。

おそろしいほどの先見性というか、もはや予知能力者ではないか。これが1990年〜2000年くらいだったら「すごい。だけどSFだよね」って感想になったと思う。2010年代にはAIが当たり前に普通名詞になって、そうしたらもうその先しかないではないか。

あと、どうしても書いておきたい。

「サマリタンやん!」(fromパーソン・オブ・インタレスト)

いや〈マシン〉でもいいんですけれども、市民生活への介入があること、なおその介入の方法が、サマリタンを想起してしかたがなかった。

Dropbox PaperはToDoリストとメモと日誌を兼ねられるのが便利

Dropbox Paper https://paper.dropbox.com/ がとても便利です。無料アカウントで使っているので恐縮ながら、素晴らしいサービスだと思います。

個人的には「自己流バレットジャーナルや!」と思いながら使ってみて1年ほど経ちます。まぁ、バレットジャーナルが何たるかをきちんと読んだことも習得しようとしたこともないのですが。

仕事で自分の手元で使いたいのは次のようなものです。

  • 予定表
  • ToDoリスト
  • メモ(記録として残したい)
  • 下書き(落書き)

これらをできるだけ一元管理したい。それぞれに特化したアプリケーションやサービスがあるのは分かりつつ、試したこともありつつ、入力箇所が増えるほど手間がかかり探すのも困難になるという経験を経たため。

このうち「予定表」はさすがにOutlookに譲っていますが、他のものはPaperで完結できそうです。グループで使えば予定表さえOKのはず。(/timeline/calendarが実装されている)

全体として好きなところ

  • Markdown!! つまり「テキスト」が主軸なので、ほかのアプリケーションへの転用が容易。
  • WordやOneNoteEvernoteのように装飾系の機能が充実しているわけではないのが良い。できることが多くない分、悩むことが無いし、誰が使っても同じように(標準の設定のままで)美しい資料になる。インデント・字下げ・行間・フォントの設定など不要なのだ。
  • ブラウザで軽快に動くので、ローカルアプリケーションでなくても十分に使える。身軽。
  • 表機能がすごい。すごく自然なインターフェース。

こんな使い方をしている

  • 毎月、その月のドキュメントを作成する。ドキュメント名は「YYYY-MM」
  • 本文に # YYYY-MM-DD (曜日) と入力して見出しを作っていく。
    • Google日本語入力なら「きょう」「あした」「あさって」で日付が入るのが便利。曜日は入ってくれないけれど、ここは手打ちしておくとなんだかんだ良い。
  • その日にやることをチェックボックス [] を作ってひたすら入力。終わったらチェックボックスで消し込みが気持ちいい。
  • 書くほどの予定や記録がない日は飛ばしてOKというマイルール。
    • だから、あらかじめ日付を記入しておくようなことはしていない。「あ、これは書き残しておこう」と気づいた時に# きょうから書き始める。
  • 先の予定があるなら、その先の日付で見出しを作ってしまえばいい。
  • タスクでないのなら/メモとして使いたいときには、そのまま地の文に書いていく。
    • 変に構えないで時系列に従属させていくと「いつの仕事か」が分かる。これが意外にあとで役に立つ。
    • ## 見出し2なり### 見出し3なりでタイトルを付けておくとあとで便利。
    • その内容によっては別のドキュメントとして独立させる。これも後で必要になってから考えればよい(コピペするだけなので)
  • ドキュメントの左側にマウスを持っていくと見出しが一覧できるので、過去にも未来にもクリックでジャンプできるのです!
  • 右上メニューにある「To-Doリスト ☑️ 」でドキュメントを横断して未消化のタスクを確認できる。
    • バレットジャーナルでいう「転記」の手間を省ける。たぶん「手書きで転記する」というのがキモだとは思うんですけれども…。
  • 絵文字も使える。基本的に白地に黒字のドキュメントの中で、色付きの絵文字があるとそれだけで目立つ。絵文字の有用さ。
  • もちろんファイル(画像やPDF)の挿入もできるけれど、自分はあまり使っていない。ストレージとして依存してしまうのが少し怖いので。

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Google KeepやEvernoteMicrosoftOutlook/OneNote/To-Do、似たような機能はあるけれど、それぞれに帯に短し襷に長しだった。

対してDropbox Paperでは「モードの切り替え」が不要のように感じる。上から下へ、左から右へとやりたいように書いていくだけ。戻りたい時には飛んで戻れる。そしていつのまにかTo-Doリストとメモが渾然一体となった月報が出来上がっている(別に自分の日誌として残すだけで、月報として出すとかはしないんですけれど)

最近搭載されたカレンダー機能について

公式では次のような説明です。この部分が少し分かりにくく感じたので補足。

カレンダーをドキュメントに挿入できるようになりました。 新しい行に「/calendar」と入力して Enter キーを押すと、現在の月のカレンダーが表示されます(月名と西暦を入力して Enter キーを押す方法でもカレンダーを挿入できます)。

「月名と西暦を入力して」というのは、YYYY-MMではダメで、次のような米国式?表記でならOKでした(2019年6月時点)。過去・未来のカレンダーを出したい場合にはコレ。

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カレンダーが作られるとこんな感じ。

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ex. /calendar Aug 2019

実体は「表」です。曜日と日付が入った表を自動的に作成できる機能。時間選択とか共有とかの機能がこれ自体にあるわけではありません。

表だからこそ、使い方は自由なんでしょう。カレンダーとして予定を入れていく使い方が普通なのかしら。ここでもチェックボックスや箇条書きリストは有効です。最近表機能が充実して、行・列に色を付けられるようになったので、土日の色分けもできるようになりました!

共同作業では威力を発揮すると思うんですが、私は使ったことが無いので分かりません。個人的には「同じドキュメント内でカレンダーを確認できる」という点だけで最高の機能。Paperでは各見出しのリンクの取得ができるから、それと各日付を日付に応じてリンクさせるのも面白いと思います。

伊坂幸太郎『バイバイ、ブラックバード』

読み終わった本の記録。

面白かった。1日で読み終わった。簡単にはオチをつけてくれない。簡単には感情移入させてくれない。伊坂文学。繭美の圧倒的なキャラクター性。

中山七里『追憶の夜想曲』『恩讐の鎮魂歌』

追憶の夜想曲 (講談社文庫)

追憶の夜想曲 (講談社文庫)

恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)

恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)

読み終わった本の記録。

『贖罪の〜』から一気に読めて幸運です。

スネにどころじゃないキズを持つ弁護士・御子柴。このシリーズはすごい。評価が高いのは必然だと思う。シリーズを重ねていくほど広く薄くなるのが普通だと思ってたけど、この「軸」からズレない離れない。

『追憶の〜』の終盤に明かされる鍵となる事実にはさすがに「えっ!?」ってなりましたが。しかしそこまでの(ミス)ディレクションがあってこその緊張感とその解放。岬パパが出てくると思わず嬉しかった。

『恩讐の〜』は前2作以上に法律(むしろ法学)の読み物としてもすごくおもしろい。大学時代に読みたかった!刊行は2016年3月だそうです。無理だった!

最近は時間があったのでゆっくり読むぞ!と臨んでも、気付けばどんどんページを追ってました。変に教訓を得ようとかカッコつけずに、言い方は良くないかもしれないけど娯楽として最の高である。

しかし中山七里氏はその知識量と描き方が本当にエグい。もちろんいい意味で。フィクションと混ぜたときの真実らしさが、〈ドビュッシー〉の音楽も〈ヒポクラテス〉の法医学も、この〈御子柴礼司〉の弁護でも鮮やかにすぎる。

津村記久子『浮遊霊ブラジル』

浮遊霊ブラジル

浮遊霊ブラジル

読み終わった本の記録。

敬愛する宮部みゆきさんの三十周年記念誌にあったインタビューを読んで、津村記久子さんという作家を知りました。インタビューやエッセイにはこういう出会いがあるからいい!

なぜならこの作品とってもよかったから!!文学だわ。ザ・小説だわ。さりげない言葉がすごく瑞々しくて新鮮。淡々としつつも、光条や悪意や希望らしきものがはっと立ち上がってくるように感じる。

単行本で読みました。エディトリアルデザインがとても美しい。ページを開いた瞬間ため息が出た。


  • 給水塔と亀 ☆☆
  • うどん屋ジェンダー、またはコルネさん ☆☆☆
  • アイトール・ベラスコの新しい妻 ☆
  • 地獄
  • 運命
  • 個性
  • 浮遊霊ブラジル ☆☆