仕事でどうしてもOutlookを使うことになったのですが、理解不能な箇所や使い勝手が悪い部分がある。
ずっともやもやしているので、ちょっと吐き出しておきたい。
環境
わたし
これまで、古くはOutlook Express、その後Thunderbird、そしてGmailでPOP運用という順で試してきた。 MacやiPhoneのメールも使ってはいるが頻度が極端に少ないので、比較対象には含まない。
以下は、ほとんどOutlookに対する愚痴です。やっぱりGmailすごいという賛辞も含みます。
強制改行の設定が切れない。
- デフォルトで半角76字。最小30字。最大132字。
- 最大に設定しても焼け石に水。それどころか事態を悪化させる懸念がある。
- Thunderbirdでも同じような悩みがあったが、Gmailでは一切無かった。
- スマートフォンやWebで閲覧するのが当たり前のいま、強制改行を入れる意味は無いと考える。
- 改行自体が嫌なのではなく、意味のないところで改行が入るのが嫌。他のアプリケーションにコピペしたり出力したりするときに利便性が損なわれる。
- 強制改行を入れられると“横幅の狭いデバイスで閲覧するとき”“返信をするとき”におかしなところで改行が入って読みにくい。そしてイライラする。
- プロトコルや古いメーラーの問題でこの強制改行という概念があるのは多少理解しているつもりだが、別に小説を書いているのではないのだから、どんなに長くても一行200字とか300字で何かしら改行入れるだろう。
- 横に長くなって読みにくいなら閲覧側でウインドウを狭くすればいい。(むしろウインドウを狭くしているのに変な改行を入れられると読みづらい)
- さらにこの強制改行が入るのが「テキスト形式」限定で、「HTML形式」の場合にはこの設定が無視される。
- どうも、HTML形式を基本に使わせたがっているように感じられる。
しかしHTML形式のメールがおかしい。
- 前述のような問題があるので、では送受信ともHTML形式に寄ろうかと考えもするが、問題が山積している。
メールの改行問題
- OutlookのHTMLメールの編集画面では「段落」という概念を理解しないとおかしなことになる。
- 具体的には、Outlookで作られたHTMLメールに対してテキスト形式で返信しようとすると、返信引用した部分に一行ごとに余計な改行が入る。
- おそらく段落をP要素+BR要素、強制改行をBR要素で表現しているのではないか。
- そのため、返信時にテキスト形式に変換したとき、段落のP要素+BR要素の両方を改行として処理してしまっているように見える(推測)
- 他のメーラー(GmailやThunderbirdなど)で作られたHTMLメールに同様の処理を行っても、このようにはならない。
- Outlookには「余計な改行を削除する」というオプションが用意されているが、「その原因を作っているのは主にお前だ」と言いたい。
- それではしかたがない……とHTML形式で返信しようとすると、返信本文に引用符がつけられない(インデントをするかしないかの設定しかない)
- インラインで返事をしようとしても、そこが抜き出せないのですごく困る。
- なお、テキスト形式のメールにテキスト形式で返信する場合には引用符が付く(しかし先の強制改行に起因する問題が発生する)
- HTML形式のメールに返信して、その編集画面でテキスト形式を選択すると、インデントが削除されるだけで引用符はつかない。そして往々にして一行ごとに改行が増える問題が発生する。
- Outlookのデフォルトの設定では「返信または転送時に新しい色を適用する」のオプションがオンになっているが、色で判断させるとか色盲の人とかどうするの。
フォント問題
メールについて
- Outlookに限らないが、Microsoft製品には「書式なし」という概念がほぼない。
- HTMLメールの本文には、できるだけ装飾しないで作成し、見た目は閲覧者の環境にまかせたいというわたしの希望。
- 標準でそれが指定するフォントを使わせるのはまだいいが、返信ヘッダに「和文MS Pゴシック、欧文Calibriの11pt」を使ってくるのは許せない。そこはフォントに合わせろよ。
- 署名にフォントの設定は不要ではないか。テキスト形式のメールにまでフォントの設定持ち込まれて嫌。
- これらは、Outlook自身が「標準フォント」の指定の項目を用意して、Outlookの使用者が「標準フォント」で閲覧・作成できるようになるだけで解決するように思う。
インターフェースについて
- 標準の3ペイン構造は嫌いじゃない。Thunderbird よりは閲覧性がいいと思う。
- しかし差出人がそんなに大きく表示されなくていい。件名のほうが大事だと思う。
- インターフェースのフォントが"Meiryo UI"なのに、なぜ「本文のフォント」が「和文MSゴシック、欧文Arialの10pt」なのか。
- インターフェースのフォントが"Meiryo UI"だから、メールの作成画面で「差出人」「件名」は"Meiryo UI"なのに、「宛先」「CC:」等はなにゆえ"MS Pゴシック"なのか。
- そしてoutlook.office365.comのWebインターフェースでは、これらのフォントの指定がまた違うってどういうことなの("Meiryo UI"が基準になっている)
- というか、OneNoteのデフォルトは「和文メイリオ、欧文Verdana」だし、Word, Excelは皆さまご承知のとおりだし、これもうわかんねえな…ってなる。
機能が足りない
- Thunderbirdなら拡張で、GmailならLabsで使える機能が、とても足りない。
- 調査不足だったり、外部ツールでできることもあるのだろうけど、今のところ見つけられなくて困っている。
- 定型文
- Thunderbirdがよかった。宛先まで含めてテンプレートを用意できるのはThunderbirdが楽だった。
- Outlookはおそらく「クイックパーツ」を使うのが楽だと思われるが、アクセスが微妙に悪い。
- 添付ファイル忘れ警告
- 本文の「添付」とかの文言に反応して、送信をストップしてほしい
- 当たり前に付いていると思ったら、無かった。(英語のattachmentみたいなものには反応するらしいが)
- 送信遅延
- Thunderbirdのドメインチェックしてくれるアドオンが最強だった。Confirm-Address :: Add-ons for Thunderbird
- Gmailの30秒遅延はそれに比べると弱いが、それでも有用だった。
- アーカイブ機能つけてほしい
- 検索が弱い
- メールの振り分けルールが弱い
いいところ
- 文句ばっかりなのでがんばって考える。
- 予定表にメールをそのまま持っていけるのは便利。
- タスクも使いこなせば便利なような気もしなくもない。
- グループで使うと本領を発揮するんだろう。