本
さよなら渓谷 (新潮文庫)作者:吉田 修一新潮社Amazon 読み終わった本の記録。なんかずっと前から読みたい本リストの中に入っていた。リストに入れた経緯は思い出せない。なんだったろう。 タイトルからは想像ができないストーリーでした。本自体は短く、プロ…
ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ (角川文庫)作者:中山 七里KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 犬養隼人シリーズでこの一作だけずっと読めてなくてようやく読めました。初期3冊目なのかな2冊目なのかな?だいぶ初期の作品で筆…
群青の夜の羽毛布 (角川文庫)作者:山本 文緒KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。Kindle。1年前くらいに購入していた。 「毒親」ないし、今だと「ヒス構文」にあたる部分の描写は、身に覚えがあって胸がギュッとして耳がキーンとなった。物語でこれを描い…
重力ピエロ(新潮文庫)作者:伊坂幸太郎新潮社Amazon 読み終わった本の記録。 読んだことあると思いこんでいた。読み終わった今も、あらすじを知っているような知らないようなフシギな感覚が抜けない。 春が二階から落ちてきた。 このあまりにも強烈で有名な…
ジャクソンひとり作者:安堂ホセ河出書房新社Amazon 読み終わった本の記録。著者の方がラジオに出演されていて、すごく話を整理して良い声でおしゃべりされる方だなと思った。 デビュー作だそうです。芥川賞候補作品。 ジャクソンはブラックミックスでゲイ。…
invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠作者:相沢沙呼講談社Amazon 読み終わった本の記録。 前2作よりワクワクして読んだ。 生者の言伝 覗き窓の死角 2編とも、傑作なのはもちろんのこと、意欲作だなと感じた。本シリーズの「性質」上、特殊設定ミステリに…
僕の明日を照らして (ちくま文庫)作者:瀬尾まいこ筑摩書房Amazon 読み終わった本の記録。 難解ではなかったこともあって、どんどん読めてしまった。 読み手を選ぶ作品だと思う。僕は正直、読後がひどく苦く感じた。「怖い」が一番近い感じだと思う。これはた…
はなとゆめ (角川文庫)作者:冲方 丁KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。 清少納言と彼女の枕草子をテーマにした作品。 この前、著者のエッセーを読んで物語の作り方・描き方にすごく哲学を感じて読んでみたくなった。しかしすごい。ここまで“文体”を自由…
invert 城塚翡翠倒叙集 (講談社文庫)作者:相沢沙呼講談社Amazon 読み終わった本の記録。 夢中で一気に読んでしまった。次の3編。編の名前を書いておかないと忘れてしまうので許してほしい。 雲上の晴れ間 泡沫の審判 信用ならない目撃者 執筆の経緯はW…
これでもいいのだ (中公文庫)作者:ジェーン・スー中央公論新社Amazon 読み終わった本の記録。 ラジオもポッドキャストもずいぶん聴いているんですが、著作はあんまり読んだことが無かった。なるほど雑誌の連載にちょうどよくすっきりとした文章をお書きにな…
安全のカード(新潮文庫)作者:星 新一新潮社Amazon 読み終わった本の記録。 やはり安定している!ショートの神様が強すぎる。「あとがき」から読んでしまったせいで、その印象が一番強く残ってしまった。笑うところです。 SFや未来機械の方ではなく、「不思…
三体0【ゼロ】 球状閃電作者:劉 慈欣早川書房Amazon 読み終わった本の記録。 ずっと手を出せずにいましたが、『三体X』を読んだ勢いでようやく。 あとがきから知ることができるのは、本作『球状閃電』が書かれたのは、三体シリーズより前であること。だから…
サタデーエッセー 冲方丁の読むラジオ (集英社文庫)作者:冲方丁集英社Amazon 読み終わった本の記録。なんか重い物語をたくさん読む元気がない気がして、「ラジオ」の文字に惹かれて手に取った本。 NHKの朝のラジオで語っていた内容を抜粋編集したものらしい…
medium 霊媒探偵城塚翡翠 (講談社文庫)作者:相沢沙呼講談社Amazon 読み終わった本の記録。 話題になっていたのは認識しておりながら、表紙の圧力に負けて全然手に取れていませんでした。(そんなことを言いながら、最近の小説はこういった装丁の作品が…
夜の国のクーパー (創元推理文庫)作者:伊坂 幸太郎東京創元社Amazon 読み終わった本の記録。 伊坂幸太郎と書いて、メタファーと読むことになっていたんでしょうか⁉ メタファーのバッティングマシーン。大人のおとぎ話。 すごく楽しかった。おおむね2日くらい…
能面検事の死闘作者:中山 七里光文社Amazon 読み終わった本の記録。 能面検事シリーズでは一番面白く読んでしまった。 中山七里節を信頼して臨んでしまっているので、もはや道中の細かい点については読めていない疑惑さえある。キャラクター小説として捉えて…
少年と犬 (文春文庫)作者:馳 星周文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 直木賞受賞作はやはり伊達じゃないですね。文章がすっと入ってくること入ってくること。ずっと面白かった。日中で読み切れた。 犬〈多聞〉をめぐる7つの編。 出会う人の方が境遇に難…
さまよえる古道具屋の物語 (文春文庫)作者:柴田 よしき文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。 ちょっと説明過多かな。と思ってしまった。フォーマットとしては『笑ゥせぇるすまん』のそれである。不思議な古道具をめぐる物語。良い意味でも「見覚えのある」…
本は、これから (岩波新書)岩波書店Amazon 2010年11月刊行の新書。これからもう13年くらい経ってるわけだけど、電子書籍と言うものにたいして、その黎明期にあった人がどう思っていたかどう感じていたかという記録を残す意味で、マイルストーンになるような…
ペッパーズ・ゴースト作者:伊坂 幸太郎朝日新聞出版Amazon 読み終わった本の記録。 初版2021年。ポストコロナの最近の作品。 伊坂作品の中ではかなりの長編なのではなかろうか。 自分が読む体勢が散漫だったこともあるかもとは思いつつ、展開がアクロバティ…
チルドレン (講談社文庫)作者:伊坂幸太郎講談社Amazon 読み終わった本の記録。 居なさそうで居そうな感じの人々、ありそうでなさそうな会話の数々。上手だなと思う。 陣内さんというキャラクターが出てきた時点で、勝ち確なんですよねー。はた迷惑で自由気ま…
能面検事の奮迅作者:中山 七里光文社Amazon 読み終わった本の記録。 まさかの、森友・加計学園の贈賄・文書偽造が元ネタ。(前作は、大阪地検の証拠改竄事件) 中山七里先生は今ごろきっと、与党各派閥の“裏金”問題を嬉々として作品に落とし込んでくださって…
能面検事 (光文社文庫)作者:中山 七里光文社Amazon 読み終わった本の記録。 思った以上に「ガリレオ」でした。短編を積み上げ、全体の大きな編となる。中山先生得意の章立て。 記述に無駄なところがなく、相変わらず文章が整理されているので、すごくするす…
物理の4大定数 宇宙を支配するc、G、e、h (幻冬舎新書)作者:小谷太郎幻冬舎Amazon 読み終わった本の記録。 面白かった!刊行2022年7月。すごく最近の本だった。こういった新書を今でも発行し続けてくれている出版業界には感謝です。 著者の語り口が軽めで読…
雷神作者:道尾秀介新潮社Amazon 読み終わった本の記録。 遠大なパズルを読み進め、解き終わったような感覚がした。これは傑作というか大変な力作っていうのが近いような気がする。 「構造」がある。それがフラクタルみたいに小さくなったり横にずれたり、読…
そして、バトンは渡された (文春文庫)作者:瀬尾 まいこ文藝春秋Amazon Amazon Prime Videoで映画のサムネイルを見て、そういえば読んだことがなかったなと思い立ってよんでみた。おもしろかった。読み始めたら一気に読んでしまった。映画は未見だけど、キャ…
記憶の盆をどり (講談社文庫)作者:町田康講談社Amazon 読み終わった本の記録。 読み終わったが、わたしは読めているんだろうかこれは。これは…面白いのか? なんか散文的で洒落てて文体が見たことないタイプではあります。プロットも仕込みも読み取れた気が…
ユーモア革命 (文春新書)作者:阿刀田 高文藝春秋Amazon 読み終わった本の記録。
南の子供が夜いくところ (角川ホラー文庫)作者:恒川 光太郎KADOKAWAAmazon 読み終わった本の記録。再読。 s15i.hatenablog.com 前回読んだのは5年も前だったか。相変わらず細かい内容やあらすじなどは覚えていなかった。しかし空気だけはとても身に覚えがあ…
カエルの小指 a murder of crows カラスの親指 (講談社文庫)作者:道尾秀介講談社Amazon 読み終わった本の記録。 『カラスの親指』のおそらく続編なんだろうなと、前情報なく借りた。そしてその通りだった。『カラスの親指』はたぶん2回くらい…